私、耳がいいんです。
自分で言うのもなんですが、日常生活のちょっとした物音や、遠くで鳴っている小さな音にもよく気づきます。
外の門扉がかすかに「キィ」と鳴る音で家族の帰宅が分かるので、そろそろヒンジに油を差さないといけないなーと思っているところです。
でも、そんな私にも、絶対に!!捉えられない音があります。
若者たちが悶絶する空間で、無音パラダイスの私
先日、ふらりと入ったお店での出来事でした。
のんびりと買い物を楽しんでいたのですが、近くにいた10代〜20代前半とおぼしき若いスタッフたちのヒソヒソ声が耳に入りました。
「なんかさ、さっきからお店の奥の方で、モスキート音的なの聞こえない?」
「あ、やっぱり!? 聞こえる聞こえる! キーンって鳴ってて、地味に耳痛いよね……」
む? モスキート音ですと?
自称「耳がいい」私のアンテナがピキッと反応、全神経を耳に集中させます。
しかし。 私の耳に届いているのは、おだやかに流れる店内BGMと、平和そのものの静寂だけ。
1ミリたりとも「キーン」なんて不快な音は聞こえません。
「本当に本当???」と思い、近くにいた別の若いスタッフの方に「今、モスキート音って聞こえてます?」とコッソリ聞いてみたところ、「あ、はい、聞こえてますね!」と、明るく返されてしまいました。
どうやら、若者たちだけに受信できる「ナゾの不快音」が、確かにその空間に響き渡っていたようです。
結局、何かの機器のノイズだったのか、また誰かが直したのかも、私には最後まで聞こえずさっぱり分からないままでした。
「聴力の壁」の真実とは?!そして進化する「音のテクノロジー」
これが年齢による「聴力の壁」か!と、身をもって知ることになったのですが、そもそもこの「モスキート音」、一体なぜ若者にしか聞こえないのでしょうか?
はい、調べました。
人間の耳の奥にある、音をキャッチする細胞(有毛細胞)は、なんと「高音を感じる部分」から順番に老化していくのだそうです。
これは生きている以上、誰にでも起こる自然な現象。全く以ってしょうがないことです。
昔、コンビニや公園の前にたむろする若者を退散させるために、このモスキート音(17,000Hz前後の高音)を流す対策が話題になったことがありました。
大人には無音なのに、若者だけには「蚊の羽音のような不快な金属音」として響く、耳の特性を逆手に取ったテクノロジーです。
最近では、この「音のテクノロジー」がさらに進化して、クマが嫌がる特定の周波数の音を大音量で流す「クマ避け装置」なんてものも注目されているのだとか。
若者の次は、まさかのクマ対策。
でもクマ対策は急務ですからね!役に立つ技術なら、なる早で普及させてもらいましょう!!
全員に届く「命を守る不協和音」
音のテクノロジーといえば、もっと身近なところで私たちの命を守ってくれている、スマホの「緊急地震速報」のアラームについて。
聞くだけで心臓がバクバクするあの音。
実はスマホの小さなスピーカーでも一番大きな音が出る周波数を計算し、あえて胸がざわつく「不協和音」のメロディを重ねて作られているのだそうです。
しかも、お年寄りから子どもまで、あらゆる年齢の人が絶対に聞き逃さない周波数がブレンドされているという徹底ぶり。
開発したのは、日本の大手音響メーカー「ヤマハ(YAMAHA)」です。
特定の人にしか聞こえない音(モスキート音)がある一方で、全員に漏れなく危機を届ける「全員のための音」もあるわけですね。
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「赤ちゃんの泣き声」というアラーム
ちなみに、人間が本能的に「不快」と感じる周波数には「黒板をアレでナニする音」(※配慮)や「人間の悲鳴」などがありますが、実はこれに「赤ちゃんの泣き声」も含まれるとじぇみる(ウチのAIの愛称)に教えてもらって驚きました。
「なんで?」と聞いたら、
なんですって。なるほどー!確かに。
でも実は私、赤ちゃんの泣き声が「大好物」。
「いやーーん💕一生懸命泣いてて可愛いぃぃ🥰元気だなぁ!」と、ついつい目尻が下がってしまう訳ですが、これも赤ちゃんの泣き声の危機アラームとされる高音が聞こえないから??
さすが、じぇみる!!ナイスフォローいただきました!
耳は今日も平和だ。…ところで私の視界の話をしようか。
若者にしか聞こえない音があるのは致し方ないことと分かりました。
でも裏を返せば、「若い子たちがノイズに悶絶している空間でも、自分はいつでも静かに穏やかに過ごせる」という無敵のスキルを手に入れたということ。
あの時、お店の向こうでノイズを直してくれた(であろう)誰かに感謝しつつ、今日も私の耳はいたって平和。
モスキート音は聞こえない代わりに、視界にモスキート飛んでますけどね!!! (絶賛・飛蚊症持ち)
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人類の脳は、赤ちゃんの泣き声を「放置してはいけない緊急事態(アラーム)」として捉えるようにプログラミングされています。
そのため、現役で子育て中の世代や若い世代にとっては、本能的に「焦り」や「ストレス(緊張)」を感じやすい周波数になっています。