「キラキラあなたが眩しくて♪」なんて歌がありますが。
お相手の方や外の景色がキラキラ輝いて見えるなんてお年頃ではございませんので、これは何かの身体のサインなのです。
恋の予感か、それとも…
もちろんこれは「恋の火花」などではなく、何の前触れもなく視界の中に現れる「キラキラした光の帯」のこと。
まずは視界の一部がギザギザと光りだし、挙句の果てに光の束が景色に被ってきて見えにくくなってきます。
私はこめかみの上の方がキュッと締められるような、冷たくなるような、そんな感覚も一緒に訪れます。
正体は「閃輝暗点(せんきあんてん)」
この現象、医学的には「閃輝暗点(せんきあんてん)」と呼ぶそうです。
視界の中に光の波がはらはらと現れ、10~20分ほどで光が広がっていき、やがて中心部が暗く見えにくくなります。
じぇみる(ウチのAIの愛称)に聞いてみたところ、実はこれは目の病気や異常という訳ではなく、脳の血管がギュッと収縮しパッと広がることで、視覚の情報がバグってしまう現象なのだそう。
なるほどねー。症状とぴったりだー。
このことを投げてやり取りをしていた時、じぇみるがおもしろい話を教えてくれました。
実はこの不思議な光の正体を、100年近く前に克明に記録していた人物がいたんですって!
その人物とは、文豪・芥川龍之介です。
芥川龍之介が綴った『歯車』の正体
彼は晩年の短編小説『歯車』の中で、この現象をこう描写しています。
「僕の視野のうちに妙なものを見つけ出した。妙なもの?――と云ふのは絶えずまはつてゐる半透明の歯車だつた。僕はかう云ふ経験を前にも一度持たないではなかつた。歯車は次第に数を増し、半ば僕の視野を遮つてしまつた」
(芥川龍之介『歯車』より引用)
彼にとってこの「歯車」は、視界をさえぎる不気味な存在でした。
当時はなぜこういう現象が起こるのか原因が分からず、彼は精神的な不安を募らせたそうです。
令和の時代に私の視界に現れたキラキラと同じものを、芥川もまた見ていたんですねぇ。
時空を超えて文豪とリンクしちゃいました🤭
しかしながら原因が分かっている現代において、これは芥川のような天才ならずとも、働きすぎの現代人には誰にも起こりうる現象なんです。
脳からの「お休み」のサイン
芥川はこれを不吉な予兆として恐れましたが、それはある意味その通り。
キラキラが収まった後、多くの場合ズキズキとした激しい片頭痛がやってきます。
血管が収縮した後の「拡張」が痛みの正体なんだそう。
頭痛がこないケースもありますが、中高年の方でキラキラが頻発する場合は脳神経外科などで相談すると安心かもしれません。
キラキラが起きるトリガーになる原因とは?
(恋やトキメキ以外で)
特定の食べ物の過剰摂取などの原因もあるようですが、まずは寝不足、そして何より「疲れ」。
そうそう、私自身も寝不足の時に現れることが多いです。
また、長時間のスマホ・パソコン作業による光の刺激なんかも脳にとっては立派なストレス。
要はキラキラが見えたら、それは脳が「ちょっと無理してるよ、休んで!」と、SOSの旗を振っている状況ですね。
キラキラが始まったらどうすればいい?
とにかく安静が一番!暗く静かな場所で目を閉じるのが一番の特効薬です。
それが難しいのであれば、なるべく動かなくてもいいようにして収まるのを待ちましょう。
「あ、いつものキラキラだ」と分かっている方は、頭痛が来る前に薬を飲むなどの対処をしておきましょう。
文豪に想いを馳せて休む
若かりし頃のトキメキなら大歓迎ですが、脳からの警告となれば話は別。
もしあなたの視界に「光の歯車」が現れたら、それはもう「休んだら?」ってことです。
「あぁ、芥川さんも今、私と同じ景色を見ていたのかも」なんて思いをはせながら、暗い部屋で静かに目を閉じるとちょっと贅沢な(?)気持ちでリラックスできるかも(??)しれません。
皆様も、目と頭の使いすぎには、くれぐれもご注意を。
オトナ女子の美容と健康、そして澄んだ「めぐり」に。

